「トイレに観葉植物を置くと運気が上がる」と聞いたことがある人は多いでしょう。しかし一方で、「トイレは観葉植物に不向き」「むしろ置かないほうがいい」と言う人も少なくありません。風水的な意味だけでなく、植物の育成環境という観点からも疑問があるのです。
本記事では、なぜ「トイレ × 観葉植物」がよくないと言われるのか、その根拠と注意点を幅広く解説します。風水の理論、空間の環境、植物の性質──それぞれの視点から、あなたの家のトイレが「置いてもいいのか」「避けたほうがいいのか」を判断するヒントになります。
また、もし置くなら「どうすればトイレで植物を上手に育てられるか」についても解説します。運気アップを期待するなら、ただ置くだけではなく、正しい管理が重要です。
- トイレに観葉植物が不向きとされる風水と育成環境の理由
- トイレでも育てやすい植物の選び方と管理のコツ
- 観葉植物を置くか判断するためのチェックポイント
なぜ「トイレに観葉植物はよくない」と言われるのか?
観葉植物は本来、癒しや浄化のイメージとともに語られることが多い存在です。
しかし、トイレという空間に置くとなると、風水や育成環境の両面から「避けたほうがよい」とされるケースもあります。
なぜそのように言われるのか──以下では主に植物にとっての環境面と風水的な観点から詳しく見ていきます。
育成環境としてトイレが過酷──日光不足と湿気
観葉植物の多くは日光と空気の循環を必要とします。
しかし、一般的なトイレは採光が乏しく、空気がこもりやすいため、観葉植物にとっては過酷な環境です。
特に窓のないトイレでは、自然光が一切入らず、植物の光合成が十分に行えません。
また、湿気がこもりやすいことも問題です。
植物は多湿環境で根腐れを起こしやすくなり、カビや害虫の原因にもなります。
つまり、トイレは「育てにくい場所」であるという点が、まずネックになるのです。
根腐れや枯れのリスク、そして「死んだ気」が風水的にマイナス
風水では、植物の持つ「生きた気」が空間にポジティブなエネルギーをもたらすとされます。
しかし、育成環境が悪い場所に置いた植物が枯れてしまうと、逆に「死んだ気」を発すると考えられています。
特にトイレのような「不浄」の場に枯れた植物が置かれると、陰の気が強くなり、運気を下げるとされているのです。
また、根腐れによってカビが発生したり、水が汚れたりすることで、衛生面の問題も生じます。
枯れた植物を放置することは、見た目の悪さ以上に「気」の流れに悪影響を与えるという点は、風水・現実の両面で共通しています。
風水の観点でトイレに植物を置く際の懸念点
観葉植物は風水において「気の流れを整える存在」として重宝されます。
しかし、トイレという特殊な空間では、置き方を誤ると逆効果になることがあるのです。
ここでは風水的にトイレに植物を置く際の懸念点について詳しく解説します。
「不浄の場」に植物=気の停滞を招く可能性
風水では、トイレは「陰の気」が強く、不浄な場とされる場所です。
そのため、清浄なエネルギーを持つ観葉植物と相性が悪いとされることがあります。
「陰の気」が強い場所に植物を置くと、植物の気が弱まり、かえって悪い気を溜め込む恐れがあると考えられているのです。
また、風水では「植物=陽の気」の象徴であるため、陰と陽のバランスが崩れやすい場所に無理に配置することは推奨されません。
つまり、トイレに植物を置く場合は、場所の気を整える意図と工夫が必要不可欠なのです。
置き方・方角・鉢の素材にも注意が必要
風水では、どこに、どんな植物を、どんな容器で置くかも非常に重要です。
まず、方角により植物の種類や意味が変わるため、適当に置くと逆効果になることも。
たとえば「南」は火の気が強く、葉の尖った植物は相性が悪いとされます。
また、鉢の素材にも注意が必要です。
- プラスチック製は風水的に気が滞りやすい
- 陶器や自然素材の鉢のほうが気の流れを整えやすいとされます
このように、ただ「置く」だけではなく、配置や選び方を含めて戦略的に考える必要があるのです。
それでもトイレに観葉植物を置きたいなら──条件と工夫
「それでもトイレにグリーンを置きたい」という方も少なくありません。
インテリア性や癒し効果、そして風水的にポジティブな要素を取り入れたいという願いはごく自然なものです。
その場合には、植物の選び方と環境づくりに工夫を加えることで、マイナスを最小限に抑えることが可能です。
耐陰性・湿気耐性のある植物を選ぶ
まず何よりも重要なのが、トイレという環境に適応できる植物を選ぶことです。
耐陰性や耐湿性に優れた種類を選ぶことで、枯れにくく長持ちします。
- サンスベリア:空気清浄効果が高く、湿気にも比較的強い
- ポトス:半日陰でも育ちやすく、見た目も明るくなる
- スパティフィラム:湿度を好み、花も楽しめる
また、ミニサイズの植物やハイドロカルチャー(人工用土で育てる方法)を選ぶと、手入れも簡単で清潔感も保ちやすくなります。
こまめな日光浴と換気、水やり管理を徹底
日照不足になりがちなトイレでは、植物を定期的に外に出して「日光浴」させることが重要です。
週に1〜2回でも、窓辺やベランダで数時間ほど光を当てるだけで、植物の健康が大きく変わります。
また、湿気がこもらないよう換気を意識的に行い、カビやにおいの原因にならないよう注意しましょう。
水やりは「乾いてから」が基本です。
湿度が高いために過剰に水を与えると、根腐れや虫の発生に繋がります。
このように、「こまめに世話ができるか」が、トイレに観葉植物を置く前提条件とも言えるのです。
“置かないほうがいい派”がよく指摘するケース
観葉植物をトイレに置くことに対して否定的な意見には、それなりの理由があります。
特に現実的な環境条件や手入れの難しさを根拠とする声が多く見られます。
ここでは「置かないほうがいい」と考える人たちがよく指摘する典型的なケースを紹介します。
窓がない・換気が悪いトイレ
トイレに窓がない場合、日光が全く入らないため植物の育成は極めて困難です。
光合成が行われず、植物の健康が保てないため、どんな種類を選んでも長持ちしにくくなります。
さらに、換気が不十分な場合、湿気やアンモニア臭がこもりやすくなり、植物にとって不快な環境となります。
これらの要素が重なると、植物が枯れる→「死んだ気」が漂う→風水的にマイナスという悪循環になりかねません。
手入れが行き届かず、枯れたまま放置する状況
トイレは居室とは異なり、植物に対して目が届きにくい場所です。
そのため、水やりのタイミングを忘れたり、葉が変色しても気づかないといったケースが多発します。
そして、枯れてしまった植物をそのまま放置してしまうと、風水的には「運気が停滞する」「不浄が増す」とされ、逆効果となるのです。
また、枯れた植物には虫が湧きやすい・カビが発生しやすいといった衛生面でのリスクも潜んでいます。
手入れが十分にできないなら、いっそ置かないほうが無難というのが、“置かない派”の基本的な考え方です。
陰陽五行説について
風水と密接な関係がある、「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」について知っていると、この記事をより理解することができます。
これは中国の古代思想で、宇宙の法則、自然界と人間の関係を説明するための理論で、大きく分けて「陰陽」と「五行」の要素に基づいています。そのうちの「五行」についてご説明します。
「木(もく) 、火(か) 、土(ど) 、金(きん) 、水(すい)」の関連性については、人間関係や日常生活の意外な場面で繋がっているので、ぜひ読んでみてくださいね!
陰陽五行説「木、火、土、金、水」の特徴〜相生(そうしょう)〜
こちらは良い関係(メリット)についてです。
木が燃えて火を生じ、火が燃えたあとは土が生じ、土からなる山には鉱物(金)が生じ、金は水を生じ、水は木を成長させる、というように、順番に相手を強め、生む影響をもたらしお互いに助け合う関係を築いています。
陰陽五行説「木、火、土、金、水」の特徴〜相剋(そうこく)〜
こちらは悪い関係(デメリット)についてです。
木は土の養分を奪って抑制し、火の熱は金を溶かして抑制し、土は水をせき止めて抑制し、金は刃物として木を切り倒して抑制し、水は火を消して抑制するという、お互いが対立し合って運気を低げる関係となっています。
陰陽五行説は「色や季節や方角」に関係がある?
五行説とは、すべての物事が5つの元素から成り立ち、それらの元素が特定の法則に従って影響し合い、変化と循環を繰り返すという考え方です。
色や季節や方角など自然に関することから、政治や経済、また医学など、生活に関することにも用いられるようになりました。
そして余談ですが、五臓では、肝は木、心は火、脾は土、肺は金、腎は水とつながっています。
以上のように風水が深い関わりのある「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」を知っていることで、周囲の環境が変わり、運気アップにもつながっていくのです。
トイレに観葉植物は本当にNGか ── 判断のためのチェックリスト
結局のところ、「トイレに観葉植物を置くのはNGなのかどうか?」という疑問に対しては、一概に答えることはできません。
大切なのはトイレの環境や管理の状況、自分の目的や価値観に照らして判断することです。
以下のチェックポイントをもとに、あなたのトイレに適しているかどうかを見極めましょう。
トイレの採光・通気・湿度・頻繁なメンテ状況を確認
まずはトイレの物理的な環境が植物の育成に適しているかを確認しましょう。
- 自然光が入る窓がある
- 換気扇があり、湿気がこもりにくい
- 日常的に掃除や水やりなどの手入れをしている
これらの条件がある程度整っていれば、観葉植物を置くリスクは低くなります。
逆に、光が入らない・通気が悪い・放置しがちという状況であれば、置くことは避けたほうがよいでしょう。
風水の信奉度・自分が求める「運気アップ」の種類で考える
次に、自分がどれだけ風水を重視するかという視点も重要です。
風水を強く信じている場合、「陰の気が強まる」「枯れた植物が気を乱す」といったリスクを避ける意味で、植物は置かないほうが精神的にも安心できるかもしれません。
一方で、インテリアや癒しの観点から運気アップを期待したいという人であれば、工夫次第でプラスに変えることも可能です。
「自分にとっての運気」とは何か──それを明確にすることで、置く・置かないの判断に納得がいくはずです。
まとめ:トイレと観葉植物の相性は“状況次第”
トイレに観葉植物を置くことは、「良い」「悪い」で単純に割り切れるものではありません。
重要なのは、トイレの環境や管理状況、自分の目的に応じて最適な判断をすることです。
風水的な視点、育成環境、衛生面──それぞれにメリットとリスクがあるからこそ、冷静な目で見極める必要があります。
もしトイレに植物を置くなら、湿気・採光・通気・手入れのしやすさをチェックし、状況に合った植物を選びましょう。
サンスベリアやポトスのような耐陰性植物であれば、比較的安心して置くことができます。
また、週に数回は様子を見る・日光浴させる・換気を意識するなど、小さな配慮が大きな違いを生みます。
風水的にも、「植物が元気であること」が運気アップの基本とされていて、枯れてしまった状態では逆効果です。
無理に置くよりも、「置ける条件が整ってから」取り入れるほうが、空間にも運気にもよい影響をもたらすでしょう。
トイレと観葉植物の相性は決してゼロではありません。
むしろ、正しい知識と管理があれば、プラスに働かせることができるのです。
こちらの記事も読んでみてくださいね!
⇒ トイレに置くと運気アップ!おすすめ観葉植物3選と手入れのコツ
- トイレは観葉植物にとって育成環境が厳しい場所
- 日照不足と湿気で根腐れやカビのリスクが高まる
- 風水では「枯れた植物」は運気を下げる存在
- 不浄な空間に置くことで陰の気が強まる懸念
- 鉢や植物の種類・置き方によって風水効果が左右される
- 耐陰性・耐湿性の植物を選ぶことで対策可能
- こまめな日光浴・換気・水やり管理が必須
- 環境や価値観に応じて「置くかどうか」を判断することが重要
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